株価指数先物【引け後】 今週も終値で13週線を上回れるか注目

大阪6月限
日経225先物 38720 -230 (-0.59%)
TOPIX先物 2729.0 -30.0 (-1.08%)

日経225先物(9月限)は前日比230円安の3万8720円で取引を終了。寄り付きは3万9200円と、シカゴ日経平均先物(9月限)の清算値(3万9175円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万9290円まで買われたが、ナイトセッションで付けた高値(9月限:3万9300円)を超えられず、買い一巡後は持ち高調整とみられるロング解消の動きが優勢となった。持ち高調整の動きが続くなか、前場終盤にかけて下落に転じた。ランチタイムで3万8730円まで下げた後に下げ渋る場面も見られたが、後場は3万8740円~3万8850円辺りの狭いレンジで推移し、終盤にかけてレンジを割り込み、一時3万8690円まで売られた。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+2σ(3万9300円)が上値抵抗として意識される格好となった。TOPIX先物は寄り付き後ほどなくして下落に転じており、6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、買い一巡後は早めの持ち高調整に向かわせたようである。とはいえ、予想外の弱さであり、朝方のヘッジ対応のロングから一変、ヘッジのロングを外す形でのショートが意識された。

また、+1σ(3万8990円)、75日移動平均線(3万8920円)、13週線(3万8790円)を割り込んできており、結局は25日線(3万8680円)水準まで下げたことで、仕切り直しの形になった。ただ、SQを控えた限月交代に伴うロールオーバーが中心となるなか、これまで支持線として意識されている25日線をキープした点は安心感につながりそうだ。

明日は日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺め姿勢により、前場は動きづらいところだろう。政策金利は現状維持が見込まれており、国債の買い入れ額を減らすかが焦点となる。会合の結果は概ねランチタイムで公表されるとみられるが、公表が後場の時間帯にずれ込むようだと、議論が長引いているとして思惑的な売買が入り短期的に振れやすくなる点には注意が必要だろう。

また、SQ値が現在の価格水準で決まるようだと、引き続き狭いレンジで膠着感の強い相場展開になりそうだ。今週も終値で13週線を上回れるかが注目される。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。14.13倍に位置する200日線を突破し、一時14.21倍まで上昇しており、5月23日以来の水準を回復。日経225先物で13週線が支持線として意識されてくるようだと、スプレッド狙いでのNTロングに向かいやすくなりそうだ。NT倍率は14.30倍辺りに75日線が位置しており、目先的なターゲットになろう。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万4332枚、ソシエテジェネラル証券が1万8824枚、サスケハナ・ホンコンが5392枚、バークレイズ証券が3727枚、野村証券が3276枚、JPモルガン証券が3217枚、ゴールドマン証券が3058枚、みずほ証券が2823枚、ビーオブエー証券が2588枚、HSBC証券が2226枚だった。

TOPIX先物(同)は、ABNクリアリン証券が2万6158枚、ソシエテジェネラル証券が1万9261枚、ゴールドマン証券が1万0103枚、JPモルガン証券が7517枚、バークレイズ証券が7124枚、野村証券が7078枚、BNPパリバ証券が7029枚、みずほ証券が5838枚、サスケハナ・ホンコンが3516枚、SMBC日興証券が3448枚だった。