株価指数先物【引け後】 膠着ながら3万9000円を上回って推移

大阪6月限
日経225先物 39180 +180 (+0.46%)
TOPIX先物 2780.0 -0.5 (-0.01%)

日経225先物(6月限)は前日比180円高の3万9180円で取引を終了。寄り付きは3万9180円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万9185円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き時に3万9130円まで上げ幅を縮めた後はロングの勢いが強まり、前場中盤にかけて一時3万9350円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は利益確定に伴うロング解消とみられる動きから前場終盤にかけては軟化し、ランチタイムでは3万9120円~3万9200円辺りで保ち合いが続いた。後場に入っても狭いレンジで推移し、終盤にかけて3万9070円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、前場中盤以降は概ね3万9100円~3万9200円辺りでの推移だった。

日経225先物は、前場中盤にかけて3万9350円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σ(3万9300円)を上回ったこともあり、いったんはロング解消の動きが入りやすいところであろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)や5月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとする模様眺め姿勢のなか、その後の膠着感の強いレンジ推移も、想定内の動きだったと考えられる。

ただし、買い一巡後は概ね3万9100円~3万9200円辺りでの保ち合いとなり、終日75日移動平均線(3万8940円)を上回っての推移だったことは、3万9000円から3万9500円辺りのレンジに移行したとの見方に向かわせやすい。+2σ水準では強弱感が対立するだろうが、6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心ながら、ヘッジ対応のロングが意識されよう。

また、4月半ば以降、上値を抑えられていた13週線を突破したことにより、トレンド転換も期待されてくる。4月半ばの下げで残した長い陰線を埋めてくる流れとなれば、3万9500円辺りが目先のターゲットになりそうだ。FOMCを受けた波乱の展開を警戒しつつも、ショートカバーが入りやすい需給状況のなか、押し目待ち狙いのロング対応を想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。14.04倍に位置する25日線が抵抗線として意識されていたが、後場に入りTOPIX型の弱い値動きが目立つ形だった。日米金融イベントを前にしたリバランスの動きと考えられるが、200日線が位置する14.13倍辺りを上回ってくるようだと、NTショートを巻き戻す動きが強まる可能性がありそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8726枚、ソシエテジェネラル証券が2万8312枚、野村証券が1万9857枚、みずほ証券が1万4151枚、バークレイズ証券が1万3270枚、JPモルガン証券が1万0429枚、大和証券が9657枚、BNPパリバ証券が8776枚、ゴールドマン証券が8761枚、モルガンMUFG証券が8715枚だった。

TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が7万3154枚、みずほ証券が5万7951枚、モルガンMUFG証券が3万5386枚、ABNクリアリン証券が3万5261枚、野村証券が3万3471枚、JPモルガン証券が2万8703枚、ゴールドマン証券が2万5951枚、バークレイズ証券が1万8999枚、大和証券が1万7052枚、ビーオブエー証券が1万3131枚だった。