7日の米株式市場では、NYダウが前日比87.18ドル安の3万8798.99ドルと4日ぶり反落した。5月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比27万2000人増となり、市場予想を上回って着地した。平均時給は同0.4%の上昇となり、こちらも市場予想に対して上振れした。米景気の底堅さを示す結果となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退し、主力株への売りを促した。
ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>とウォルマート<WMT>、マクドナルド<MCD>が売られ、ホーム・デポ<HD>やベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が軟調推移。ベイル・リゾーツ<MTN>が大きく水準を切り下げ、ゲームストップ<GME>が急落した。一方、JPモルガン・チェース<JPM>やトラベラーズ<TRV>、スリーエム<MMM>が上伸。ナイキ<NKE>やイーライ・リリー<LLY>が高い。
ナスダック総合株価指数は39.995ポイント安の1万7133.126と続落した。エヌビディア<NVDA>やマイクロソフト<MSFT>が小安く、アルファベット<GOOG>が冴えない展開。ドキュサイン<DOCU>が売られ、バイオメア・フュージョン<BMEA>が大幅安となった。半面、アップル<AAPL>やインテル<INTC>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が堅調だった。