株価指数先物【昼】 トレンド転換となる13週線水準を意識

日経225先物は11時30分時点、前日比90円安の3万8670円(-0.23%)前後で推移。寄り付きは3万8620円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8635円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。その後はロング優勢のなかで3万8760円まで買われ、プラスに転じる場面も見られた。ただし、同水準に位置する13週移動平均線が心理的な抵抗となるなか、終盤にかけてはショート優勢となり、3万8550円まで売られた。もっとも、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、売り一巡後は3万8700円辺りで下げ渋る動きとなった。

日経225先物は、25日線(3万8590円)を下回る局面においては押し目狙いのロングが入りやすいようだが、13週線(3万8780円)水準ではショートの動きとなり、オプション権利行使価格の3万8500円から3万8750円辺りの狭いレンジでの推移である。週末要因や米雇用統計の発表を控えるなか、後場も膠着感の強い相場展開が見込まれるだろう。ただし、ロングの積み上がりは限られる一方で、若干ながらショートに傾いていると考えられ、ポジションをニュートラルに調整する動きのなかで、13週線を捉えてくる可能性はあるだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.02倍に低下した。一時14.04倍に上昇する場面もみられたが、同水準に位置する25日線が抵抗線として意識されている。スプレッド狙いの動きは取りづらいだろうが、ニュートラルに調整する観点からは、NTショートを巻き戻す動きが入りやすいだろう。