アジア株 週末を前に小動き 上海株は3日ぶり反発も上値重い 韓国サムスン電子労働組合は本日スト実施へ

アジア株 週末を前に小動き 上海株は3日ぶり反発も上値重い 韓国サムスン電子労働組合は本日スト実施へ

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 18467.52(-9.28 -0.05%)
中国上海総合指数 3055.42(+6.68 +0.21%)
台湾加権指数 21889.90(-12.80 -0.06%)
韓国総合株価指数 2713.57(+24.07 +0.89%)
豪ASX200指数 7837.00(+15.23 +0.19%)

アジア株はまちまち、きょうの米雇用統計を前に警戒感が高まっている。また、週末を前に利益確定の売りも出ている。中国と香港は10日休場となるため明日から3連休。

上海株は3営業日ぶりに反発、前日に6週間ぶり安値をつけたことから値ごろ感で買い戻されている。きのう大幅下落した不動産株が買い戻されている。不動産開発会社の北京万通新発展集団は2.8%高、珠海華発実業は2.3%高、海航基礎施設投資集団は1.2%高、保利置業集団は1.1%高。

ただ、上値は重い。中国5月の製造業PMI、非製造業PMIが弱かったことを受け、経済成長鈍化が懸念されている。また、不動産支援策を好感した買いが消滅。
当局による大胆な不動産支援策は投資家心理をわずかに改善させただけだった。中国が長引く不動産不況から、そう簡単には脱却できないとの見方が多く、このところ一部の海外ファンドは中国株を空売りしている。格付け会社フィッチは、中国の新築住宅販売が今年15%~20%減少すると予想、従来予想5%~10減から下方修正した。中国不動産株指数は5月に年初来高値をつけたが、その後は下落。6日時点で5月高値から20%超下落し弱気相場入りしている。

台湾株は小反落、前日に史上最高値を更新したことから週末を前に利益確定の売りに押されている。TSMCは0.9%安、きのう上場来高値をつけた。自社株買い計画発表や米モルガンスタンレーによる目標株価引き上げが好感されており、売り一巡後は再び高値を目指す可能性も。

休場明け韓国株は上昇、休み中の米ハイテク株の上昇を好感しているもよう。
サムスン電子は0.4%高。本日サムスン電子の労働組合が創業以来初となるストライキを実施する。組合の労働者は延べ2万8000人、世界の半導体サプライチェーンに影響を及ぼす可能性がある。ただ、株価への影響は今のところ限定的。