ダウ先物は上昇 弱い米指標も次第に楽観的ムード広がる=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:55)(日本時間21:55)
ダウ先物 38896(+109.00 +0.28%)
S&P500 5323.75(+19.75 +0.37%)
ナスダック100先物 18824.25(+123.25 +0.66%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも揃って上昇。今週から6月相場に入ってきょうで3日目だが、それまでに発表になった米経済指標は弱い内容が相次いでいる。先ほど発表のADP雇用統計も雇用の冷え込みを示す内容となった。景気の先行きへの不安感を強める内容ではあるが、同時にFRBの年内利下げ期待を再確認する内容でもある。

市場には次第に楽観的ムードが再び広がっているとの指摘が出ている。今週の米経済指標は景気冷え込みの兆候を裏付け、FRBの年内利下げを可能にするとの期待が広まっているという。FRBが米経済を景気後退に陥れることなくインフレ抑制に成功し、企業収益拡大への道を開くだろうと楽観視しており、センチメントは依然として強いという。今後の焦点は金曜日の米雇用統計に移る。

ストラテジストは「6月相場に入ってISM製造業景気指数と2つの雇用指標が予想を下回ったことから、景気は軟着陸し、FRBは今年から利下げに転じることが示唆された」と述べている。同ストラテジストのベースラインの予想は、S&P500が年末までに5500に達すると見ているようだ。

米経済は減速しているが、ハードランディングを示唆する証拠は見当たらない。堅調な企業収益とAIに牽引された持続的な成長の中、利下げが追い風となり、株式の見通しは明るいという。

HPエンタープライズ<HPE>が決算を受け時間外で大幅高。AIからの需要でサーバー部門が堅調だった。ガイダンスでも、第3四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、通期の売上高および1株利益の見通しを上方修正している。

インテル<INTC>が時間外で上昇。前日引け後にアイルランドの新工場のFab34の合弁事業の株式49%をアポロ・グルーバル<APO>が110億ドルで取得すると発表した。

3Dプリンターの3Dシステムズ<DDD>が時間外で大幅高。マウスピースタイプの矯正歯科装置(クリアアライナー)の間接的製造プロセスを支援する複数年契約を獲得したと発表した。

サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け時間外で大幅高。競合他社が相次いで期待外れの決算を発表していたにもかかわらず、同社は好調な業績を発表した。

アップル<AAPL> 195.20(+0.85 +0.44%)
マイクロソフト<MSFT> 417.19(+1.12 +0.27%)
アマゾン<AMZN> 180.15(+0.81 +0.45%)
アルファベット<GOOG> 176.43(+1.30 +0.74%)
テスラ<TSLA> 175.72(+0.95 +0.54%)
メタ<META> 482.99(+6.00 +1.26%)
エヌビディア<NVDA> 1181.08(+16.71 +1.44%)
AMD<AMD> 162.00(+2.01 +1.26%)
イーライリリー<LLY> 832.00(-0.59 -0.07%)

HPエンタープライズ<HPE> 20.39(+2.79 +15.85%)
インテル<INTC> 30.38(+0.35 +1.17%)
クラウドストライク<CRWD> 340.25(+34.67 +11.35%)
3Dシステムズ<DDD> 3.85(+0.39 +11.27%)