5日前引けの日経平均株価は前営業日比309円86銭安の3万8527円60銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億6061万株、売買代金概算は2兆3978億円。値上がり銘柄数は430、対して値下がり銘柄数は1164、変わらずは54銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの地合いが加速し、日経平均は一時500円近い下げをみせる場面があった。前日の欧州株市場がほぼ全面安に近い形となったが、米国株市場では米長期金利の低下を好感して、主要株価指数が揃って上昇した。しかし、外国為替市場でドル売りの流れが強まり、一時1ドル=154円台まで急速に円高方向に振れたことが、東京市場では半導体関連など中心に売りを誘う格好となり全体指数を押し下げた。国内金利も低下基調にあることで銀行株も安い。一方、不動産など内需株に物色の矛先が向いたことで、日経平均も売り一巡後は下げ渋る展開となっている。なお、個別株は全体の7割の銘柄が下落した。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>がいずれも軟調なほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、TOWA<6315>など半導体製造装置関連が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。トヨタ自動車<7203>が軟調、リクルートホールディングス<6098>も大きく利食われた。このほか、博報堂DYホールディングス<2433>が急落した。半面、ソフトバンクグループ<9984>が逆行高、霞ヶ関キャピタル<3498>も上昇、第一三共<4568>も買いが優勢だった。永谷園ホールディングス<2899>が値上がり率トップ、ロート製薬<4527>も高い。