アジア株 香港株は大幅続伸、中国財新非製造業PMIが10カ月ぶり高水準 上海株は冴えない、不動産支援策の上昇息切れ

アジア株 香港株は大幅続伸、中国財新非製造業PMIが10カ月ぶり高水準 上海株は冴えない、不動産支援策の上昇息切れ

東京時間11:12現在
香港ハンセン指数 18715.61(+271.50 +1.47%)
中国上海総合指数 3090.18(-1.02 -0.03%)
台湾加権指数 21316.11(-40.51 -0.19%)
韓国総合株価指数 2692.07(+29.97 +1.13%)
豪ASX200指数 7757.40(+20.34 +0.26%)

アジア株はまちまち。香港や韓国は上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。このところ米経済統計はどれも弱く、年内の米利下げ開始期待が高まっている。

先日の中国財新PMIに続き、きょう発表された財新非製造業PMIも強かった。中小企業を対象とした財新の5月非製造業PMIは54.0と昨年7月以来の高水準となった。また、市場予想も上回った。先日の財新製造業PMIは2022年6月以来の高水準となった。強いPMIを受け香港株は上げ幅を拡大している。

PMIを受け上海株は下げ幅を縮小しているもののプラス圏は回復せず。不動産支援策を好感した買いの勢いが徐々に弱まっている。不動産支援策が長年にわたる不動産不況を終わらせるには十分ではないとの見方から、一部の海外ファンドが中国株を空売りしているという。大胆な不動産支援策はサプライズだったが、投資家心理を「わずか」に改善させただけだったのか。

香港株は大幅続伸、1週間ぶり高値をつけている。JDドットコムやSMIC、アリババ、テンセントホールディングス、美団、シャオミ、バイドゥなどハイテク関連が総じて上昇。自動車や銀行、証券、保険、不動産、カジノ、エネルギーなども軒並み上昇している。