4日の米株式市場の概況、利下げ観測強まりNYダウ140ドル高

4日の米株式市場では、NYダウが前日比140.26ドル高の3万8711.29ドルと反発した。この日発表された4月の米雇用動態調査(JOLTS)で、求人件数が3月と比べて減少し、2021年2月以来の低水準となった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切りやすくなるとの見方が強まり、米長期金利が低下。主力株への買いを誘った。もっとも米国景気の先行きを懸念する向きもあって、上値を追う姿勢は限られた。

ハネウェル・インターナショナル<HON>とボーイング<BA>が上昇し、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>とシスコ・システムズ<CSCO>がしっかり。コカ・コーラ<KO>が買われ、カーニバル<CCL>が急伸した。半面、シェブロン<CVX>やエクソン・モービル<XOM>、シュルンベルジェ<SLB>が安く、ゲームストップ<GME>とハーレー・ダビッドソン<HOG>が下値を探る展開。アクソス・ファイナンシャル<AX>が軟調に推移し、コア&メイン<CNM>とデザイナー・ブランズ<DBI>が大幅安となった。

ナスダック総合株価指数は28.377ポイント高の1万6857.047と続伸した。エヌビディア<NVDA>が上伸し、マイクロソフト<MSFT>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット<GOOG>が堅調。アネクソン<ANNX>やコア・サイエンティフィック<CORZ>が大幅高となった、半面、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>とマイクロン・テクノロジー<MU>、マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>が冴えない展開となり、テスラ<TSLA>が水準を切り下げた。