東京株式(大引け)=85円安、利益確定売りに反落も後半下げ渋る展開

4日の東京株式市場は売りに押される展開。前日の米国株市場でNYダウが反落したことを受け、利益確定の動きが誘発されたが、下値では押し目買いが入り、朝方売り一巡後は底堅さを発揮した。

大引けの日経平均株価は前営業日比85円57銭安の3万8837円46銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は17億486万株、売買代金概算は4兆2707億円。値上がり銘柄数は794、対して値下がり銘柄数は799、変わらずは54銘柄だった。

きょうの東京市場は終日マイナス圏で推移する軟調な地合いだった。前日の米国株市場ではNYダウが一時400ドルあまり下げる荒れた展開。下げ渋ったものの反落したことで、東京市場もこれに追随する動きとなった。日米ともに長期金利が低下基調となったことは追い風材料ながら、足もとで景気減速が警戒されている。外国為替市場ではドルが売られ、円高方向に振れたことも自動車株など輸出セクター中心に上値を重くした。今週末の米雇用統計発表を控え、買い向かう動きも限られた。ただ、中小型の個別株物色は活発で、日経平均は後半に下げ渋った。売買代金上位銘柄を見ると安いものが目立つが、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はいずれも800弱で拮抗している。全体売買代金は連日で4兆円台をキープした。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が下落歩調を強め、ディスコ<6146>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも利益確定売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も冴えない。三井物産<8031>など総合商社も売られた。筑波銀行<8338>、千葉銀行<8331>など地銀株が大幅安、霞ヶ関キャピタル<3498>も下落した。

半面、東京エレクトロン<8035>がしっかり、三菱重工業<7011>も買いが優勢だった。ソニーグループ<6758>が堅調。リクルートホールディングス<6098>が買われ、JT<2914>も上値追い。任天堂<7974>が高く、メルカリ<4385>も物色された。永谷園ホールディングス<2899>がストップ高で買い物を残し、メディアスホールディングス<3154>、マースグループホールディングス<6419>、SHIFT<3697>などが大幅高、サイボウズ<4776>、ダブル・スコープ<6619>なども物色人気に。