外為サマリー:一時156円40銭台まで上昇、買い一巡後は戻り売り優勢

4日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=156円19銭前後と前日の午後5時時点に比べ90銭強のドル安・円高となっている。

前日の米国時間帯のドル売り・円買いの流れがやや巻き戻され、ドル円相場は午前中に一時156円40銭台まで上昇。国内輸入企業のドル買い観測も相場の押し上げに寄与した。前日のニューヨーク市場では、同日発表された5月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を下回り、米長期金利が低下したことを受けて156円台を割り込む場面があった。東京時間の午前のドル買い一巡後は戻り売りに押され、午後は小動きとなった。鈴木俊一財務相はこの日の閣議後記者会見で、4~5月に実施した為替介入について「一定の効果があった」と述べ、引き続き為替市場の動向を注視していく考えを示した。ドル円相場への影響は限られた。

ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0903ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0065ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=170円30銭前後と横ばいで推移している。