3日の米株式市場では、NYダウが前週末比115.29ドル安の3万8571.03ドルと反落した。5月の米ISM製造業景況感指数が前月から悪化し、市場予想に対して下振れして着地した。米国景気に対する先行き懸念が広がり、主力株への売りを促した。NYダウの下げ幅は一時400ドルを超えたものの、売り一巡後は下げ渋った。なお、この日はニューヨーク証券取引所に上場する一部銘柄に関し、株価の急変動に伴い売買が停止される場面があった。技術的な問題があったという。
シェブロン<CVX>やキャタピラー<CAT>、ホーム・デポ<HD>が売られ、ダウ<DOW>やトラベラーズ<TRV>が軟調推移。ビストラ<VST>が安く、ウェルズ・ファーゴ<WFC>が冴えない展開となり、ボストン・ビール<SAM>が水準を切り下げた。半面、ボーイング<BA>とメルク<MRK>が上昇。スポティファイ・テクノロジー<SPOT>が上値指向を強め、ゲームストップ<GME>が急伸した。
ナスダック総合株価指数は93.655ポイント高の1万6828.670と4日ぶりに反発した。エヌビディア<NVDA>が買われ、メタ・プラットフォームズ<META>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>が上伸。アップル<AAPL>が底堅く、オートデスク<ADSK>とストラクチャー・セラピューティクス<GPCR>が大幅高となった。一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>とテスラ<TSLA>は下落した。