<マーケット日報> 2024年6月3日

6月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比435円高の3万8923円だった。前週末の米国株が大きく上昇した流れを受けて寄り付きから買いが先行。9時半頃には3万9000円の大台(540円高)まで乗せてきた。大台乗せ後は戻り待ちの売りなどもあって一進一退の動きとなったが、市場にはじわりと先高観が回復してきており下押す雰囲気は感じられなかった。トピックスは年初来高値をつけた今年3月以来の水準まで達している。

前週末の米国市場は想定内だったインフレ指標の発表を受けてダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。この日発表された4月の米個人消費支出物価指数が事前予想の範囲内だったことから目先のインフレ圧力観測が後退。長期金利の低下を受けて消費関連株に幅広く買いが広がった。ダウ平均は前日までに1000ドル弱も下落しておりその反動も加わった格好だ。一方、ハイテク株比率の高いナスダック指数は意外にも3日続落となっている。

さて、東京市場は米株高や円安、長期金利低下などを買う動きとなり日経平均は一時3万9000円台まで回復した。25日移動平均線(3万8504円)をしっかりと上回り、次は上値75日移動平均線(3万8968円)を完全に捉える動きとなっている。すでにトピックスがレンジから上放れる動きにあり、さらに年初来高値も視野に入っている。今週は全般的に上値を伸ばす週となるだろう。(ストック・データバンク 編集部)