大引けの日経平均株価は前営業日比435円13銭高の3万8923円03銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は16億7604万株、売買代金概算は4兆1313億円。値上がり銘柄数は1025、対して値下がり銘柄数は563、変わらずは58銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方からリスクオンの流れで日経平均は一段と上値追い態勢を強めた。前週末の米国株市場でNYダウが570ドルを超える約1年ぶりの大幅な上昇をみせたことで、この流れを引き継ぐ形に。米国では注目された物価指標が事前予想と一致し鈍化傾向をみせたことでインフレに対する警戒感が和らぎ、米長期金利の低下によって株式の相対的な割高感が薄まった。ただ、東京市場は全面高という状況でもなく、個別株も値上がり銘柄数は全体の6割強にとどまっている。金融や海運株などバリュー株への物色人気が続く一方、半導体関連の一角には戻り売り圧力が依然として拭えないなか下値を探る銘柄も少なくなかった。今週は米国で週末に雇用統計発表を控えるほか、重要経済指標が相次ぐことで、グロース株などには積極的な買いが入りにくい面もあったようだ。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが一斉高、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。川崎汽船<9107>など海運株が高く、リクルートホールディングス<6098>も上値を追った。JT<2914>もしっかり。C&Fロジホールディングス<9099>がストップ高となり、メルカリ<4385>も急騰した。住友ファーマ<4506>も値を飛ばした。
半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が下値を試す展開で、レーザーテック<6920>も軟調。ソシオネクスト<6526>も大きく値を下げた。北海道電力<9509>が利食われ、東京電力ホールディングス<9501>も軟調。TOWA<6315>、ニデック<6594>が安く、トリケミカル研究所<4369>は大幅安となった。フジクラ<5803>も水準を切り下げた。