3日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=157円09銭前後と前週末の午後5時時点に比べて5銭程度のドル安・円高となっている。
5月31日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=157円31銭前後と前日に比べて50銭弱のドル高・円安で取引を終えた。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数を受けて一時156円56銭まで軟化したが、月末に絡んだドル需要の高まりを背景に切り返した。
この流れを引き継いだ東京市場のドル円相場は堅調にスタート。日経平均株価が続伸して始まるとリスク選好的なドル買い・円売りが流入し、午前9時10分ごろには157円31銭をつける場面があった。ただ、米インフレ加速への警戒感が和らぐなか、前週末に米長期金利が低下したことがドルの重荷となっており、午前9時50分過ぎには157円05銭まで押された。一方、31日に発表された5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値で、前年同月比の上昇率が市場予想を上回ったことからユーロが買われやすくなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0856ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0035ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=170円54銭前後と同50銭弱のユーロ高・円安で推移している。