31日の米株式市場の概況、NYダウ574ドル高 4月PCE物価指数受け買い戻し

31日の米株式市場では、NYダウが前日比574.84ドル高の3万8686.32ドルと4日ぶり大幅反発となった。4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.3%の上昇となり、市場予想と同水準となった。高インフレ環境の長期化を巡る市場の警戒感を和らげ、買い戻しを誘う形となった。

ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>やボーイング<BA>、マクドナルド<MCD>が買われ、シェブロン<CVX>とウォルト・ディズニー<DIS>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が上伸。セールスフォース<CRM>とギャップ<GPS>が大幅高となった。一方、キャタピラー<CAT>は冴えない展開となり、デル・テクノロジーズ<DELL>が大幅安となった。

ナスダック総合株価指数は2.064ポイント安の1万6735.015と小幅に3日続落した。エヌビディア<NVDA>が売られ、マイクロン・テクノロジー<MU>やブロードコム<AVGO>、ラム・リサーチ<LRCX>が軟調推移。マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>とモンゴDB<MDB>が急落したほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が水準を切り下げた。半面、アップル<AAPL>とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>がしっかり。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が堅調だった。