3日の東京株式市場は主力株中心に買いが優勢となり、日経平均株価は3万8000円台後半を指向する展開が見込まれる。前週末の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったほか、米国株市場ではNYダウが約1年ぶりの大きさとなる570ドルあまりの急騰をみせたことが、投資マインドを強気に傾けそうだ。注目された4月のPCEデフレータは3月と同水準で事前の市場コンセンサスと合致、コア指数の方も事前予想と合致しマーケットの不安心理が後退した。これを受けて米長期金利が4.50%前後まで低下、株式市場に追い風となっている。名実ともに6月相場入りとなったきょうの東京市場だが、米株市場で物価指標を好感してNYダウが急伸をみせたことが市場センチメントを改善させ出足好調なスタートを切りそうだ。今週行われるECB理事会で利下げが行われる公算が大きいとみられていることもポジティブ材料となる。一方、日経平均は前週末に先物主導で400円以上の上昇をみせており、その分上値が重い可能性もある。買い一巡後は米株価指数先物や外国為替市場の動向などを横目に、強弱観を対立させる地合いが予想される。
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比574ドル84セント高の3万8686ドル32セントと4日ぶり大幅反発。ナスダック総合株価指数は同2.064ポイント安の1万6735.015だった。
日程面では、きょうは1~3月の法人企業統計、5月の新車・軽自動車販売台数など。海外では5月の財新中国製造業PMI、5月のISM製造業景況感指数、4月の米建設支出などがある。