5月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比433円高の3万8487円だった。前日の米国株は下落したものの日経平均は昨日の下げでそれを先取りしており、この日はむしろ下げ過ぎに対する買い戻しが優勢となった。後場には上げ幅を一時500円超えまで拡大。週末にもかかわらず後半相場も強く推移した。また、バリュー株(割安株)への買いも続き、トピックスは日経平均を上回る上昇率となって25日移動平均線上を回復している。
昨日の米国市場は一部主力株の急落が影響してダウ平均は3日続落した。セールスフォースが発表した2-4月決算は売上高が事前予想に届かず、次期の業績見通しも予想を下回るものとなった。AI関連として上振れが期待されていた分の反動もあって全体の足を引っ張ってしまった格好だ。この日はインフレ関連指標が落ち着きを示したものの材料視されず。S&P500種指数がシステム故障で1時間ほど算出されないトラブルもあり全体的に見送られてしまった。
さて、東京市場は直近の下げに対するリバウンド的な動きとなって目先の下値を確認する1日に。前日の米長期金利の低下を受けて国内でも長期金利の上昇が一服。金利高・株安の図式は短期的ながらいったん収束したようである。指数としてトピックスの動きを見ると金利上昇下でも日本株の底堅さが伝わってくる。トピックスが25日移動平均線上にあるうちは安定上昇基調と見ていいだろう。(ストック・データバンク 編集部)