東京株式(大引け)=433円高と4日ぶり反発、自律反発狙いの買いが流入

31日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反発。前日までの下落を受けた自律反発狙いの買いが流入し金融株などが買われた。

大引けの日経平均株価は前日比433円77銭高の3万8487円90銭。プライム市場の売買高概算は29億8398万株。売買代金概算は7兆7612億円となった。値上がり銘柄数は1512と全体の約92%、値下がり銘柄数は117、変わらずは18銘柄だった。

前日の米株式市場では、NYダウが330ドル安と3日続落したほか、半導体関連株などが軟調でナスダック指数も続落した。ただ、日経平均株価は前日までの3日間で800円を超える下落となっていただけに、下値を拾う動きも強まり値を上げてスタートした。特に、前場に下落が目立った半導体関連株は、後場に入り下値に買いが流入し堅調な値動きとなる銘柄も目立った。また、国内金利が高水準を維持するなか銀行や証券といった金融株が買われた。引けにかけ国際的な株価指数のMSCIの定期入れ替えに伴うものとみられる売買が入り出来高も膨らんだ。

個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が高く、野村ホールディングス<8604>や大和証券グループ本社<8601>、第一生命ホールディングス<8750>が値を上げた。ディスコ<6146>やソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も高い。ソフトバンクグループ<9984>や東京電力ホールディングス<9501>、トヨタ自動車<7203>も値を上げた。

半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、TOWA<6315>が安く、アシックス<7936>やファナック<6954>が軟調。日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>が値を下げ、JR東日本<9020>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>が下落した。