外為サマリー:156円80銭近辺で推移、重要な米経済指標の発表控え模様眺め

31日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=156円80銭前後と前日の午後5時時点に比べて15銭程度のドル安・円高となっている。

30日に発表された1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正されたことなどが影響し、同日のニューヨーク市場でドル売り・円買いが優勢だった流れを引き継いだ。ドル円相場は日経平均株価が反発して始まったことを手掛かりに157円02銭まで強含む場面もあったが、米利下げ観測が再燃していることからドル買い・円売りは続かず。総務省が朝方発表した5月の東京都区部の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合が前年同月比1.9%上昇となったが、日銀の物価目標である2%を下回っていることから追加利上げの思惑は高まらなかった。月末に伴う国内輸出企業のドル売り・円買いなども指摘されるなか、午前11時00分過ぎには156円58銭まで軟化。その後は下げ渋る動きとなったものの、日本時間今晩に米連邦準備理事会(FRB)が重視する米個人消費支出(PCE)デフレーターの発表を控えて模様眺めムードが広がりやすく、午後は156円80銭近辺で推移した。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0820ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0010ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=169円65銭前後と横ばいで推移している。