株価指数先物【昼】 買い一巡後は3万8100円辺りでの膠着

日経225先物は11時30分時点、前日比110円高の3万8110円(+0.28%)前後で推移。寄り付きは3万8050円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8230円)を下回る形から、小幅な上昇で始まった。ただし、寄り付きを安値にロング優勢の動きとなり、中盤にかけて一時3万8340円まで上げ幅を広げる場面も見られた。自律反発を狙ったスキャルピング中心のトレードとみられ、買い一巡後は終盤にかけて上げ幅を縮めているが、ボリンジャーバンドの-1σを上回っての推移となった。

米国市場が弱い値動きとなったものの、日経225先物は前日に-2σ水準まで売られたこともあり、自律反発を狙ったロングが優勢となっている。-1σが位置する3万8060円辺りが支持線として意識されるなか中盤にかけて上げ幅を広げたが、25日移動平均線(3万8450円)を捉えることはできず、中盤以降は利益確定に伴うロング解消の動きといったところだろう。後場は月末のリバランスの動きが意識されるだろうが、週末要因のほか、米国では米連邦準備理事会(FRB)が物価指標として重視する個人消費支出(PCEデフレーター)の発表を控えていることから、膠着感が強まりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.88倍に低下した。エヌビディア<NVDA>の下落影響もあってか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となった。一方で鈴木俊一財務相の発言を受けてメガバンクなど金融株の一角が買われており、TOPIX型優位の流れとなった。