30日の米株式市場では、NYダウが前日比330.06ドル安の3万8111.48ドルと3日続落した。前日の引け後にセールスフォースが発表した四半期の決算と業績見通しが市場予想を下回り、同社株が急落したことがNYダウを押し下げた。1~3月期の米国の実質国内総生産(GDP)が速報値から下方改定された。インフレ環境の長期化懸念を和らげる内容となり米長期金利は低下したものの、主力ハイテク株に買い向かう姿勢は限られた。
セールスフォース<CRM>のほか、メルク<MRK>やゴールドマン・サックス・グループ<GS>が売られ、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が冴えない展開となった。アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ<AEO>とダラー・ジェネラル<DG>が大きく水準を切り下げ、Uiパス<PATH>とコールズ<KSS>が大幅安となった。半面、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>やハネウェル・インターナショナル<HON>、ナイキ<NKE>が堅調に推移したほか、HP<HPQ>とベスト・バイ<BBY>、C3・ai<AI>が急伸した。
ナスダック総合株価指数は183.501ポイント安の1万6737.079と続落した。エヌビディア<NVDA>が売られ、マイクロソフト<MSFT>とアルファベット<GOOG>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が下落。メタ・プラットフォームズ<META>が冴えない展開となった。一方、アップル<AAPL>とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>がしっかり。テスラ<TSLA>が底堅く、ペイパル・ホールディングス<PYPL>が上伸した。