この日発表された1-3月(第1四半期)の米GDP改定値は前期比年率換算で1.3%増と速報値の1.6%増から下方改定された。個人消費の伸びが鈍化したことが要因。米経済の7割以上を占める個人消費は2.0%増と、速報値の2.5%増から大幅に下方改定された。予想も下回った。
FRBが重視するインフレ指標であるPCEデフレータは総合指数は3.3%上昇、コア指数は3.6%上昇となった。速報値は3.7%上昇。
今年に入り米経済が昨年から失速していることが改めて示された格好。高金利やパンデミック時に積み上がった貯蓄が減少し、所得も伸びが鈍化する中、個人消費の伸びは鈍化している。個人消費の下方改定は、自動車を中心とする財への支出が大幅に弱含んだことが影響。そのほか、政府支出は第4四半期から減速した一方、純輸出も速報値から下方改定された。設備投資や住宅投資は好調。
また、需要の強さを測る国内民間最終需要は2.8%増と、こちらも速報値の3.1%増から下方改定された。
*実質GDP(改定値)(第1四半期)21:30
結果 1.3%
予想 1.3% 速報値 1.6%(前期比年率)
*個人消費
結果 2.0%
予想 2.2% 速報値 2.5%(前期比年率)
*GDPデフレータ
結果 3.0%
予想 3.1% 速報値 3.1%(前期比年率)
*PCEコアデフレータ
結果 3.6%
予想 3.7% 速報値 3.7%(前期比年率)