東京株式(前引け)=続急落、3万8000円台を割り込む

30日前引けの日経平均株価は前営業日比582円40銭安の3万7974円47銭と続急落。前場のプライム市場の売買高概算は8億3330万株、売買代金概算は2兆1090億円。値上がり銘柄数は770、対して値下がり銘柄数は812、変わらずは64銘柄だった。

きょう前場の東京株式市場はリスク回避目的の売りが加速する格好となった。前日の欧米株市場が全面安に売り込まれ、これを嫌気して主力株をはじめ幅広い銘柄が下値を探る展開となった。欧米や日本で長期金利の上昇傾向が強まっていることで投資家心理が冷やされ、日経平均寄与度の大きいハイテク値がさ株への売りが全体相場を押し下げている。日経平均は先物主導で一時900円を上回る下げに見舞われたが、その後は買い戻しの動きが観測され下げ渋った。しかし、前引け時点でフシ目の3万8000円大台を割り込んでいる。一方、個別株は中小型株に高い銘柄も散見され、前場の値下がり銘柄数は約5割にとどまった。

個別では売買代金首位となったディスコ<6146>やきょうは売買代金で2位となっているレーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が安く、東京電力ホールディングス<9501>も続落歩調となっている。ここ強調展開にあったソフトバンクグループ<9984>が利食われたほか、ファーストリテイリング<9983>も安い。タマホーム<1419>は急落した。半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が堅調、三菱重工業<7011>も売り買い交錯もやや買いが優勢となっている。また、アシックス<7936>が続伸、ソニーグループ<6758>も底堅さを発揮した。北越コーポレーション<3865>が値を飛ばしている。三浦工業<6005>も大幅続伸。