株価指数先物【昼】 -2σまでの急落でいったん売り一巡も

日経225先物は11時30分時点、前日比600円安の3万7890円(-1.55%)前後で推移。寄り付きは3万8040円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8315円)を大きく下回る形から、売り優勢で始まった。直後に付けた3万8090円を高値に、現物の寄り付き時は節目の3万8000円を割り込むと、下へのバイアスが強まるなか、中盤にかけて一時3万7610円まで売られる場面も見られた。終盤にかけてはショートカバーとみられる動きから下落幅を縮めており、3万8000円に接近している。

日銀が金融政策の正常化を一段と進めるとの観測が強まるなか、金利の上昇が重荷となった。グローベックスの主要な株価指数が下落して推移していることも、持ち高調整に向かわせたようだ。日経225先物は3万8000円を割り込んできたことから、ヘッジ対応のショートの動きも入りやすく、下へのバイアスが強まった形であろう。これにより一気にボリンジャーバンドの-2σ(3万7580円)水準まで下げたことで、いったんは売り一巡との見方となり、利益確定に伴うショートカバーが入りやすいだろう。ただし、-1σが位置する3万8000円辺りでは戻り待ち狙いの動きが意識されやすいと考えられる。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.94倍に低下し、5月2日に付けた13.95倍を下回ってきている。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が総じて弱い値動きとなり、日経平均型の重荷となった。