外為サマリー:介入警戒感や株安の影響で157円30銭台に伸び悩む

30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=157円36銭前後と前日の午後5時時点に比べて25銭程度のドル高・円安となっている。

29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=157円64銭前後と前日に比べて50銭弱のドル高・円安で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が遅れるとの見方などを背景に米長期金利が上昇し、日米金利差が意識されるなか一時157円71銭まで上伸した。

ただ、4月末から5月上旬の円買い介入観測が広がった水準に接近していることから一段とは上値を追いにくく、この日の東京市場ではドル買い・円売りの勢いが弱まっている。日経平均株価の大幅安を受けて投資家心理がリスクオフに傾きやすく、安全通貨とされる円が買われやすくなっていることもあり、ドル円相場は午前9時50分過ぎに157円31銭まで伸び悩む場面があった。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0797ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0055ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=169円91銭前後と同60銭弱のユーロ安・円高で推移している。