29日前引けの日経平均株価は前営業日比65円85銭安の3万8789円52銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億2634万株、売買代金概算は2兆2990億円。値上がり銘柄数は498、対して値下がり銘柄数は1105、変わらずは46銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方に先物主導で買い優勢の場面もあったが続かず、日経平均3万9000円台近辺では戻り売りを浴び、急速に値を消す展開となった。前場取引後半には売り一巡から下げ渋る地合いとなったものの、戻し切れずマイナス圏で着地している。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買われナスダック総合株価指数が最高値を更新したことや、外国為替市場で円安が進んだことなどはプラス材料ながら半導体関連などの上値は重かった。一方で国内長期金利の上昇が投資マインドを冷やしている。
個別ではディスコ<6146>が売買代金首位となり株価も大きく上昇させたほか、ソフトバンクグループ<9984>の上げ足も目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>など買い優勢、KOKUSAI ELECTRIC<6525>が値を飛ばした。北陸電気工事<1930>が大幅高、低位株ではリソー教育<4714>に買いが集中した。半面、東京電力ホールディングス<9501>が売られ、三菱重工業<7011>も軟調。TOWA<6315>も冴えない。レノバ<9519>が急落、三菱電機<6503>も大きく下値を探る展開に。日本新薬<4516>も大幅安となった。