アジア株は下落、米高金利長期化懸念 豪州株は下げ拡大、豪CPI予想外の伸び加速で金利当面維持との見方

アジア株は下落、米高金利長期化懸念 豪州株は下げ拡大、豪CPI予想外の伸び加速で金利当面維持との見方

東京時間11:17現在
香港ハンセン指数 18584.83(-236.33 -1.26%)
中国上海総合指数 3118.05(+8.47 +0.27%)
台湾加権指数 21780.80(-77.61 -0.36%)
韓国総合株価指数 2696.15(-26.70 -0.98%)
豪ASX200指数 7689.40(-77.31 -1.03%)

アジア株は軒並み下落。強い米経済統計やFRB高官のタカ派発言を受け、米利下げ開始時期後ずれ懸念が高まっている。米国債入札不調もあり、きのうの米債券市場では10年債利回りは4.55%台にまで上昇した。

香港株は大幅続落。レノボや美団、アリババ、シャオミ、バイドゥなどハイテク関連が総じて下落している。医療品や消費者サービス、自動車、不動産、カジノ、銀行も軒並み下落している。

豪州株は約3週間ぶり安値、CPIを受け下げ幅を拡大している。豪州4月の消費者物価指数が予想外に伸びが加速したことを受け、豪中銀が金利を長期間、高水準に据え置くとの見方が強まった。年内の追加利上げ観測もやや高まっている。生活必需品や資本財、金融、消費財、不動産など幅広い銘柄が下落している。

台湾株は3営業日続伸して始まったが、香港など他のアジア株の下げを受けマイナス圏に転じている。ただ、下値は限定的。米半導体大手エヌビディア株の上昇を受け、半導体関連を中心にハイテク関連の一角が上昇している。エヌビディアはきのう7%超高で取引を終えた、時価総額は2兆8000億ドルに達している。

モバイル端末向けIC設計大手の聯発科技は1.5%安と3営業日ぶりに反落、前日に上場来高値をつけたことから調整売りに押されている。ただ、聯発科技の上昇は続く可能性。エヌビディアとPC向けAIプロセッサーを開発する計画との報道や、米モルガンスタンレーが目標株価を引き上げたことが引き続き材料視されている。

上海株は小幅高、不動産支援など景気支援策期待の買いが支え。ただ、元安進行は懸念されている。オンショア人民元はドルで下落、昨年11月以来の安値をつけた。人民元安を容認か。