28日の米株式市場では、NYダウが前週末比216.73ドル安の3万8852.86ドルと反落した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が金融政策に関し、利上げの可能性を排除したわけではないとの考えを示したと伝わった。また、5月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回り、米国景気の底堅さが意識され、市場の利下げ期待に冷や水を浴びせる結果となった。米国債の入札が低調な結果となったことも相まって米長期金利が上昇し、株式相場の重荷となった。一方、半導体大手のエヌビディア<NVDA>は大幅高。ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新した。
メルク<MRK>やジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、マクドナルド<MCD>が売られ、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>やビザ<V>が軟調に推移した。半面、ホーム・デポ<HD>やシェブロン<CVX>、ウォルト・ディズニー<DIS>がしっかり。ハブスポット<HUBS>とユナイテッド・ステイツ・セルラー<USM>、ゲームストップ<GME>が急伸した。
ナスダック総合株価指数は99.086ポイント高の1万7019.880と続伸した。エヌビディアのほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やマイクロン・テクノロジー<MU>、マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>が堅調。アルファベット<GOOG>が底堅く推移した。一方、テスラ<TSLA>が冴えない展開。ペプシコ<PEP>とZスケーラー<ZS>が水準を切り下げ、セルシウス・ホールディングス<CELH>が大幅安となった。