<マーケット日報> 2024年5月28日

28日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比44円安の3万8855円だった。昨日の米国市場はメモリアルデーのため休場。代わって注目された欧州市場はフランスとドイツ市場が小幅に上昇したものの、英国市場は休場となるなど日本市場に与える材料は皆無に近い状態となった。

さて、日経平均は開始早々に80円ほど値上がりしたが、9時10分以降は小幅なマイナス圏に落ちて方向性のない展開に。円相場にも動きがなく、米国など外部からの材料がなくては開店休業に近い状態となってしまう。未明に北朝鮮が軍事衛星を打ち上げ失敗に終わったことも材料視されず。本日は先物の売買で上下に小幅に振れるばかりで実商いは乏しいままだった。一方、日銀が来月の金融政策決定会合で金融政策の正常化(利上げ)に向けた動きをさらに進めるとの見方から最近は国内長期金利が1%を上回って推移。本日は一時1.035%と約12年ぶりの高水準をつけており、これが相場の上値を重くさせ、なかなか3万9000円台に届かないひとつの要因となっている。

個別ではインバウンド人気から三越伊勢丹、H2Oリテイルなどが年初来高値を更新。電気代の価格転嫁の進む電力7社も年初来高値更新へ。長期金利の上昇で利ザヤ改善の進む銀行株も高値更新が相次いだ。一方、東エレクやアドテストなど半導体関連株は軟調で指数の足を引っ張っている。(ストック・データバンク 編集部)