アジア株 材料難で方向感に欠ける 台湾半導体大手の聯発科技は上場来高値、モルスタが目標株価引き上げ

アジア株 材料難で方向感に欠ける 台湾半導体大手の聯発科技は上場来高値、モルスタが目標株価引き上げ

東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 18918.98(+91.63 +0.49%)
中国上海総合指数 3124.23(+0.19 +0.01%)
台湾加権指数 21882.69(+78.92 +0.36%)
韓国総合株価指数 2724.16(+1.17 +0.04%)
豪ASX200指数 7768.20(-20.11 -0.26%)
インドSENSEX30種 75463.19(+72.69 +0.10%)

アジア株はまちまち、新規材料に乏しく方向感に欠ける。

中国政府が過去最大の半導体投資ファンドを設立したことや、上海市で住宅購入時の頭金比率引き下げなどの不動産規制緩和が引き続き好感されている。ただ、香港株はきのう1%超上昇したことから利益確定売りも出ており上値は重い。上海株は前営業日終値付近で推移、今週末の経済統計を前に警戒感が高まっている。31日は中国5月の製造業PMIと非製造業PMIが発表される。どちらも前回から小幅に上昇することが予想されている。

香港市場では原油高を受け中国石油天然気や中国海洋石油、中国石油化工などエネルギー関連が総じて上昇している。美団やJDドットコム、アリババなどハイテク関連も上昇。銀行や自動車関連の一角は下落している。

台湾株は2営業日続けて史上最高値を更新、聯発科技が上げを牽引している。半導体関連が総じて上昇。モバイル端末向けIC設計大手の聯発科技は2.3%高と続伸、2営業日続けて上場来高値を更新。米エヌビディアとPC向けAIプロセッサーを開発する計画との報道が引き続き材料視されている。また、米モルガンスタンレーが目標株価を1388台湾ドルから1588台湾ドルに引き上げたことも好感されている。TSMCは0.2%安と小反落、きのう上場来高値を更新したことから利益確定売りに押されている。