<マーケット日報> 2024年5月27日

週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比253円高の3万8900円だった。米国株が堅調だった流れから買いが先行。日経平均は序盤から150円ほど値上がりして推移した。決算発表が終わり国内に材料が不足しているためその後は高値もち合いとなったが、米国で半導体株指数(SOX)が最高値を更新している状況から終盤は先物に買いが入り一段高へ。前週末に大きく下げた分の半分以上は埋めており、再び3万9000円台を目指す動きとなっている。

前週末の米国市場は一部インフレ指標の落ち着きを好感してダウ平均は3日ぶりに小反発した。この日発表された5月の消費者態度指数確報値が昨年11月以来の低水準となったことで過度なインフレ懸念が後退。ダウ平均は一時150ドルほど値上がりした。しかし、前日に600ドル以上も下げていた割りに戻りは鈍く、週末(27日は休場で3連休)ということもあって次第に戻り売りに押され上げ幅を縮めてしまった。一方、ハイテク人気は強くナスダック指数は3日ぶり最高値へ。

さて、東京市場は米株高を背景に買い戻しが入る1日となった。途中は長期金利の先高観からやや伸び悩んだが、最終的には指数が高値引けするなど緩やかな戻りの流れにあるようだ。チャート面では下値に25日移動平均線(3万8333円)があって最近の強い支持線となっている。5月相場としても概ね3万8000円という心理的な節目が大きなサポートとなっており下値不安はほとんどない状態だ。(ストック・データバンク 編集部)