東京株式(大引け)=253円高、メモリアルデー控え売買代金低調

27日の東京株式市場は前週末の米国株市場でハイテク株中心に買われた地合いを引き継ぎリスク選好の地合いとなった。日経平均株価は途中伸び悩む場面もあったが、後場に買い直され高値引けとなった。

大引けの日経平均株価は前営業日比253円91銭高の3万8900円02銭と反発。プライム市場の売買高概算は13億7756万株、売買代金概算は3兆3847億円。値上がり銘柄数は1072、対して値下がり銘柄数は521、変わらずは56銘柄だった。

きょうの東京市場は朝方から半導体関連などを中心に買いが優勢。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値に買われており、東京市場でもこれに追随して半導体関連を中心に物色意欲が旺盛だった。前場は上値の重い展開で、個別株も前引け時点では値下がり銘柄数が値上がりをわずかに上回っていたが、後場に入ると切り返す銘柄が多くなり、大引けは全体の65%の銘柄が高くなった。日本時間今晩の米国株市場がメモリアルデーで休場ということもあって、海外投資家の動きが鈍く、全体売買代金は盛り上がりを欠いた。売買代金は3兆3000億円台で今年に入ってからは最低水準となっている。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位のソシオネクスト<6526>と半導体主力株が揃って上昇。ルネサスエレクトロニクス<6723>も活況高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクもしっかり。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株も上昇した。日立製作所<6501>が高く、富士電機<6504>も物色人気。ミガロホールディングス<5535>、ブイ・テクノロジー<7717>などが値を飛ばし、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も大幅高に買われた。

半面、東京エレクトロン<8035>が冴えず、TOWA<6315>が利食われた。東京電力ホールディングス<9501>、ニデック<6594>も軟調。ダイキン工業<6367>が売りに押された。コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅安、ストライク<6196>、グッドコムアセット<3475>などの下げも目立つ。サイバーエージェント<4751>も下値を探る展開に。