27日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円83銭前後と前週末の午後5時時点に比べて20銭程度のドル安・円高となっている。
24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円99銭前後と前日に比べて6銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ミシガン大学が発表した5月の消費者態度指数(確報値)で、1年後の予想インフレ率が速報値から下方修正されたことを受け一時156円82銭まで軟化する場面があった。
前週末に米長期金利が低下したことからドル売り・円買いが入りやすく、この日の東京市場のドル円相場は軟調な展開となっている。また、きょうは米国がメモリアルデーの祝日で利益確定や持ち高調整のための円の買い戻しなどもあるようで、午前9時50分過ぎには一時156円75銭まで軟化した。一方、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁が24日に「想定されている6月の初回利下げ後に追加利下げをする場合、恐らく9月まで待つ必要がある」との見解を示し、ECBの利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が広がるなか、ユーロが買われやすくなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0848ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=170円14銭前後と同15銭程度のユーロ高・円安で推移している。