日経225先物 38800 +200 (+0.51%)
TOPIX先物 2752.0 +10.0 (+0.36%)
シカゴ日経平均先物 38800 +200
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。5月のミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が69.1と速報値(67.4)から上方修正したものの、5カ月ぶりの低水準だったほか、1年先の期待インフレ率が速報値から低下したため、インフレ圧力が和らぐとの見方につながった。また、NYダウは前日に600ドルを超す下落となったこともあり、自律反発狙いの買いが入りやすかった。
ただし、NYダウの上げ幅は一時150ドルを超したが、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重との見方が重荷となり、終盤にかけて上げ幅を縮めた。週明け27日はメモリアルデーの祝日で休場となるため、3連休を前にした持ち高調整もあった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、医薬品・バイオテクノロジー、ヘルスケア機器・サービス、商業サービス・用品が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比200円高の3万8800円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円安の3万8590円で始まり、直後に付けた3万8570円を安値に上昇に転じ、3万8620円~3万8700円処で保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後にレンジを上放れ、中盤にかけて一時3万8880円まで買われる場面も見られた。終盤にかけて3万8750円~3万8850円辺りのレンジで推移し、3万8800円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。ただし、27日の米国市場は休場のため、海外勢のフローは限られる。そのため、買い一巡後は次第に膠着感が強まると考えられ、商いが膨らみづらいなかでスキャルピング中心のトレードになりそうだ。先週末の日経225先物は一時3万8360円まで下落し、25日移動平均線(3万8280円)が意識されてきたが、ナイトセッションでの反発により、75日線(3万8720円)を上回り、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8830円)を捉えてきた。75日線辺りでの底堅さがみられるようだと、リバウンド狙いのスタンスに向かわせそうである。
また、24日の米国市場でエヌビディア<NVDA>は2%を超す上昇で連日の最高値更新となった。マイクロン・テクノロジー<MU>、アームホールディングス<ARM>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>なども買われたため、週末に日経平均株価の重荷となった東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など、値がさハイテク株を見直す動きが見込まれる。
そのため、オプション権利行使価格の3万8625円から3万8875円のレンジを想定する。75日線が支持線として意識される状況となった場合には、3万8750円から3万9000円とのレンジに移行する形になりそうだ。狭いレンジでの推移のなか、押し目待ち狙いのロング対応になろう。
24日のVIX指数は11.93(前日は12.77)に低下した。23日には一時11.52まで低下した後、雇用指数が予想を上回ったことで利下げ期待が後退し、13.37まで上昇する場面もあった。週末は前日の上昇に対する反動安の範囲であるものの、再び12.00を割り込んできており、リスク選好の流れが期待される。
なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.07倍に低下した。前日にエヌビディアの時間外取引での上昇を手掛かりとした日経平均型優位の展開のなか、一時14.20倍に上昇した。ただし、週末は米国市場の下げが嫌気され、14.14倍辺りで推移している200日線を下回って終えていた。引き続き同線での攻防が続くと考えられるが、米ハイテク株の強い値動きもあって押し目ではNTロングへの転換を想定したスプレッド狙いの動きもみられてきそうだ。