明日の為替相場見通し=ドルは堅調な展開か

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米利下げ観測の後退からドルは堅調な地合いが続きそうだ。予想レンジは1ドル=156円20銭~157円20銭。

22日に公表された4月30日~5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者が現在の政策金利を長く維持する可能性を議論していたことが分かった。当面は日米金利差が開いた状態が続くとの見方がドル買い・円売りを促すだろう。日本政府・日銀による2度目の円買い介入があったと推測される水準である157円に接近すると警戒感が高まりやすいが、日本時間今晩に発表される米経済指標の内容次第ではドル円相場が押し上げられる可能性がある。

今晩に発表される主な経済指標は、5月のユーロ圏消費者信頼感指数・速報値、前週分の米新規失業保険申請件数、5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値、4月の米新築住宅販売件数など。また、イタリア北部の都市ストレーザで主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開幕(25日まで)する。