23日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発し3万9000円台を回復。エヌビディア<NVDA>の好決算を受け半導体関連株を中心に買いが流入した。
大引けの日経平均株価は前日比486円12銭高の3万9103円22銭。プライム市場の売買高概算は15億6422万株。売買代金概算は4兆4084億円となった。値上がり銘柄数は865と全体の約52%、値下がり銘柄数は723、変わらずは61銘柄だった。
前日の米市場の取引終了後にエヌビディアが決算を発表。市場予想を上回る好内容が評価され、時間外取引で同社株は一時7%高と急伸した。このエヌビディア効果で、東京市場では半導体関連株が軒並み高となった。日経平均株価は朝高後には一時上昇幅を縮小する場面もあったが、売り一巡後は買い直された。米株価指数先物の上昇も好感され、後場に入り上昇幅は拡大し、日経平均株価は3営業日ぶりに3万9000円台に乗せた。半導体や電子部品株が値を上げたほか、機械や精密株が高い。商社や不動産、石油株などが軟調だった。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が高く、アドバンテスト<6857>やTOWA<6315>、ソフトバンクグループ<9984>が値を上げた。ソニーグループ<6758>やニデック<6594>、村田製作所<6981>が堅調で、キーエンス<6861>やキヤノン<7751>もしっかり。日立製作所<6501>や三菱重工業<7011>も買われた。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>や東京電力ホールディングス<9501>が安く、三菱商事<8058>や三井物産<8031>が値を下げた。三菱地所<8802>が下落し、ENEOSホールディングス<5020>やINPEX<1605>が軟調だった。