23日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=156円72銭前後と前日の午後5時時点に比べて30銭強のドル高・円安となっている。
22日に公表された4月30日~5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者が現在の政策金利を長く維持する可能性を議論していたことが分かり、日米金利差が開いた状態が続くとの見方からドル円相場は堅調にスタートした。その後、日銀が通知した定例の国債買い入れオペで、購入予定額が据え置かれると市場は円売りで反応。一部で減額の可能性が意識されていたこともあり、午前10時10分ごろには一時156円89銭まで上伸した。ただ、日本政府・日銀による2度目の円買い介入があったと推測される水準である157円に接近すると、警戒感からドル買い・円売りの動きが一服。日本時間今晩に5月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値などの発表を控えていることもあり、午後は概ね156円70銭台で推移した。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0824ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=169円64銭前後と同20銭弱のユーロ安・円高で推移している。