株価指数先物【昼】 ショートに対しては押し目狙いのロングで対応

日経225先物は11時30分時点、前日比280円高の3万8900円(+0.72%)前後で推移。寄り付きは3万8850円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8635円)を大きく上回る形から、買い優勢で始まった。エヌビディア<NVDA>の決算を好感した流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い先行で始まり、現物の寄り付き直後には3万8970円まで買われた。買い一巡後は利益確定とみられるロングを解消する動きから軟化し、一時3万8630円まで上げ幅を縮めた。ただし、同水準に位置する75日移動平均線が支持線として機能するなか、再びリバウンド基調を強め、終盤にかけては3万8900円を上回っての推移となった。

エヌビディアは時間外取引で6%を超える上昇となり、株価は初めて1000ドルに乗せた。グローベックスのナスダック100先物はプラス圏で推移するなか、23日の米国市場ではエヌビディアの決算を好感したハイテク株物色が見込まれる。日経225先物は買い一巡後に軟化する場面もみられたが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。短期的にショートを仕掛けてくる動きがあれば、その後のカバー狙いになろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われるなかで日経平均型優位となり、一時14.20倍を付けた。その後は上げ幅を縮めたものの、14.14倍で推移している200日線水準での底堅さがみられており、NTショートを巻き戻す動きに向かわせやすいと考えられる。