外為サマリー:156円80銭台で推移、日銀オペ通知を前に足踏み状態

23日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円80銭前後と前日の午後5時時点に比べて40銭程度のドル高・円安となっている。

22日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円80銭前後と前日に比べて60銭強のドル高・円安で取引を終えた。4月30日~5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、米利下げ観測が後退するなか一時156円84銭まで上伸した。

この流れを引き継いだ東京市場も堅調な展開で、午前9時50分過ぎには156円83銭をつけた。FOMC参加者が現在の政策金利を長く維持する可能性を議論していたことが分かったことや、米半導体大手のエヌビディア<NVDA>が通常取引終了後に好決算を発表し、日経平均株価が反発するなど投資家がリスク資産を選好する姿勢を強めていることがドルの支えとなっている。ただ、午前10時過ぎに日銀が通知する国債買い入れオペの購入予定額を見極めたいとのムードもあり、前日高値を前に足踏み状態となっている。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0825ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=169円74銭前後と同7銭程度のユーロ安・円高で推移している。