大引けの日経平均株価は前日比329円83銭安の3万8617円10銭。プライム市場の売買高概算は15億4459万株。売買代金概算は3兆8359億円となった。値上がり銘柄数は390と全体の約23%、値下がり銘柄数は1214、変わらずは45銘柄だった。
きょうの東京株式市場で日経平均株価は終始軟調に推移した。半導体関連の一角が売られ、円安基調が継続しながらも自動車株が下落。東証の業種別指数は、33業種中、保険業など3業種を除く30業種が下落した。国内では長期金利が1%の大台に乗せ、およそ11年ぶりの高水準をつけるなか、金利上昇デメリットセクターである不動産業や、電気・ガスの下げが目立った。もっともメガバンクの一角がマイナス圏で推移するなど、銀行株への買い意欲は限られた。日本時間23日早朝に発表されるエヌビディアの決算を受けた市場の反応を見極めたいとのムードが強く商いが低調に推移するなかで、押し目を拾う投資家の姿勢は広がらず、日経平均株価は後場に3万8500円台後半まで弱含んだ。後場後半はやや持ち直したものの、75日移動平均線を下回って終了した。東証グロース市場250指数は続落し、年初来安値を更新した。
東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が売られ、トヨタ自動車<7203>と三菱商事<8058>、ファーストリテイリング<9983>が軟調推移。北海道電力<9509>とタツモ<6266>が水準を切り下げ、中外製薬<4519>や三井不動産<8801>、日本郵船<9101>が下値を探った。ダイヘン<6622>やINPEX<1605>、川崎重工業<7012>が安く、東京ガス<9531>とネクステージ<3186>が急落した。
半面、日本電信電話<9432>やソフトバンクグループ<9984>、東京海上ホールディングス<8766>が上昇し、野村ホールディングス<8604>と三越伊勢丹ホールディングス<3099>、ディスコ<6146>がしっかり。ニデック<6594>が物色人気を集め、村田製作所<6981>やNEC<6701>が底堅く推移したほか、ゼビオホールディングス<8281>が急伸した。