外為サマリー:一時153円50銭台に軟化、日米金利差縮小でドル売り・円買い優勢

16日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=153円66銭前後と前日の午後5時時点に比べて2円40銭強のドル安・円高となっている。

15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円88銭前後と前日に比べて1円55銭程度のドル安・円高で取引を終えた。米4月消費者物価指数(CPI)の上昇率が鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が再燃したことから一時154円70銭まで軟化した。

この流れを引き継いだ東京市場のドル円相場も軟調な展開となっている。内閣府が朝方発表した1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が2四半期ぶりのマイナス成長となり、154円50銭台に下げ渋る場面もあったが戻りは限定的。前日に米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが出やすく、午前9時50分過ぎには153円59銭まで下押した。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0894ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0070ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=167円40銭前後と同1円60銭弱のユーロ安・円高で推移している。