東京株式(寄り付き)=買い優勢、CPI発表後の米株最高値を好感

16日の東京株式市場は買い優勢でスタート、寄り付きの日経平均株価は前営業日比260円高の3万8645円と続伸。

前日の米国株市場ではNYダウが大幅続伸し約1カ月半ぶりに史上最高値をつけたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も連日の最高値と上値指向が鮮明となっている。発表された4月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回る伸び率となり、インフレに対する過度な懸念が薄れ、投資家のセンチメントが強気に傾いた。また、これに先立って欧州株市場でも主要国の株価指数が軒並み最高値に買われるなどリスクオンの流れが強まっており、相対的に出遅れる東京市場でもこれに追随する動きとなっている。ただ、米長期金利の急低下を背景に外国為替市場では急速に円高に振れており、ハイテクセクターを中心に上値を重くする要因となるケースも考えられる。