日経225先物 38300 +80 (+0.20%)
TOPIX先物 2738.5 +18.0 (+0.65%)
日経225先物(3月限)は前日比80円高の3万8300円で取引を終了。寄り付きは3万8180円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8055円)を上回る形で、やや売りが先行して始まった。前場中盤にかけてリバウンドの動きが強まり、3万8390円とプラスに転じる場面もみられたが積極的なロングは限られ、前場終盤にかけては3万8090円と再び下落に転じた。後場中盤には3万8070円まで下げたが、ボリンジャーバンドの-2σ(3万8110円)水準や節目の3万8000円接近での底堅さがみられるなか、終盤にかけてプラス圏での推移が続いた。
日経225先物はエヌビディア<NVDA>の決算評価の流れもあり、前場中盤にかけて自律反発狙いのロングが優勢になったようだ。しかし、買い先行で始まったアドバンテスト<6857>[東証P]が買い一巡後に下落に転じるなかで神経質にさせており、積極的なロングの動きは限られた。
ただし、円相場が早朝の1ドル=148円台から149円台半ばへと円高が一服し、輸出関連株への物色に向かわせた。日経225先物は-2σを上回って推移しショートを仕掛けづらくさせるなか、直近の大幅な調整に対する自律反発狙いのロングも意識され、終盤にかけてのショートカバーを交えた、ややロング優勢の動きとなったようだ。
日経225先物は、バンドが下向きで推移しているものの、-2σと-1σ(3万8600円)でのレンジが意識される。トランプ米政権の関税政策による世界経済への影響が警戒されるなか、大きくロングに傾くことは期待しづらいが、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日に訪米し、トランプ大統領と会談する予定であり、地政学リスクは後退する可能性がある。直近の調整局面でショートに傾いているポジションについては、いったんニュートラルに近づけてくる可能性があるだろう。
そのため、リバランスが中心とみられるが、-1σおよび3万8560円辺りで推移している200日移動平均線を捉えてくる展開も想定しておきたいところである。オプション権利行使価格の3万8250円から3万8500円辺りで煮詰まり感が意識されてくるようだと、リバウンド基調が強まることが期待されそうだ。
NT倍率は先物中心限月で13.98倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われるなか、14.07倍に上昇して始まり、14.09倍をつける場面もみられた。その後はハイテク株の不安定な値動きのほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>[東証P]の大幅な下げが日経平均型の重荷となった。一方で、為替の落ち着きから輸出関連株が買われるなど、相対的にTOPIX型優位となった。
手口面(3月限:立会内)では、ABNクリアリン証券が1万8929枚、ソシエテジェネラル証券が1万5570枚、サスケハナ・ホンコンが5240枚、JPモルガン証券が2882枚、モルガンMUFG証券が2240枚、バークレイズ証券が2155枚、SBI証券が2132枚、日産証券が2036枚、ドイツ証券が1522枚、野村証券が1189枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1374枚、ソシエテジェネラル証券が1万7101枚、バークレイズ証券が5441枚、JPモルガン証券が5299枚、モルガンMUFG証券が3387枚、ゴールドマン証券が2544枚、ビーオブエー証券が1862枚、野村証券が1417枚、日産証券が854枚、SMBC日興証券が640枚だった。