27日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比113円高の3万8256円だった。昨日の米国株は下げたもののハイテク株が反発に転じたことで買い優勢のスタートとなった。円相場が対ドルでやや強含みに推移しており一時マイナス圏に入る場面があったが、最近の下げで値頃感や割安感が出ており再び持ち直す動きとなっている。米半導体大手エヌビディアの決算が事前予想を上回ったことも買い安心感につながっているようだ。
昨日の米国市場はトランプ関税攻撃が欧州にも本格的に向かい始めたことを嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。トランプ氏はこの日、EUに対する関税を一律25%で課すことを明言。貿易戦争や米景気への影響を懸念した売りが広がった。また、この日発表された1月の新築住宅販売件数が大きく減少したこともマイナス要因に。午前中はハイテク株の自立反発に合わせて200ドル以上値上がりしていたが、こうした材料から午後は軟調に転じてしまった。
さて、東京市場は米ハイテク株高にサポートされて日経平均が反発へ。昨日に一時3万8000円というボックス下限に達したことから目先的な底入れ期待(値頃感)と、日経平均のPERが15倍割れ寸前まで低下した割安感が働いているようだ。国内長期金利の上昇も一服しておりいったん打診的な買いを入れるには良いタイミングとなった様子。トピックスは200日移動平均線をキープしている。(ストック・データバンク 編集部)