日経225先物は11時30分時点、前日比10円安の3万8210円(-0.02%)前後で推移。寄り付きは3万8180円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8055円)を上回る形で、やや売りが先行して始まった。中盤にかけてリバウンドの動きが強まり、3万8390円とプラスに転じる場面もみられたが積極的なロングは限られ、終盤にかけては3万8090円と再び下落に転じた。ただし、ボリンジャーバンドの-2σ(3万8110円)水準での底堅さがみられるなか、前日終値水準での推移となった。
日経225先物はエヌビディア<NVDA>の決算評価の流れもあり、中盤にかけて自律反発狙いのロングが優勢になったようだ。しかし、買い先行で始まった東京エレクトロン<8035>[東証P]が上げ幅を縮め、アドバンテスト<6857>[東証P]は下落に転じるなかで神経質にさせた。-2σ水準での底堅さがみられているが、-1σ(3万8590円)を意識したロングは強まりにくいだろう。
NT倍率は先物中心限月で13.99倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われるなか、14.07倍に上昇して始まり、14.09倍をつける場面もみられた。その後はハイテク株の不安定な値動きのほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>[東証P]が11%を超える大幅な下落となり、日経平均型の重荷となった。