英ポンド週間見通し:底堅い値動きか、追加利上げの可能性残る

■強含み、リスク回避のポンド売り・米ドル買いは縮小

今週のポンド・円は強含み。英国経済の減速を警戒したポンド売り・米ドル買いが一部で観測されたが、英中央銀行はインフレ抑制の方針を堅持しており、リスク回避のポンド売り・米ドル買いは週末前に縮小。この影響で対円でのポンド売りは縮小し、6月9日の取引でポンド・円は175円台半ばまで買われる展開となった。取引レンジ:172円67銭-175円55銭。

■底堅い値動きか、追加利上げの可能性残る

来週のポンド・円は底堅い値動きか。英国内のインフレ高止まりを背景に英中央銀行による追加利上げを期待したポンド買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、雇用や成長を示す強い経済指標がポンド買いを支援しよう。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・14日:4月鉱工業生産(3月:前月比+0.7%)
・14日:4月商品貿易収支(3月:-63.56億ポンド)

予想レンジ:173円00銭-178円00銭

《FA》