豪ドル週間見通し:底堅い展開か、利上げ継続観測が下支え

■強含み、豪準備銀行は予想外の追加利上げを実施

今週の豪ドル・円は強含み。豪準備銀行(中央銀行)は6月6日開催の理事会で追加利上げを決定したことから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢になった。その後も、ロウ総裁が講演で追加利上げの必要性を示唆したとの見方から、豪ドル買い・円売りは続いた。取引レンジ:92円14銭-94円10銭。

■底堅い展開か、利上げ継続観測が下支え

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)は「適正な時間枠で消費者物価を目標に戻すことを狙い」として、政策金利の0.25ポイント引き上げを決めた。豪準備銀行総裁はインフレ高止まりに強い警戒感を示しており、追加利上げ観測が広がっている。ただし、5月雇用統計が市場予想を下回った場合、リスク選好的な豪ドル買いは縮小する可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:5月雇用統計(4月:失業率3.7%、雇用者数増減-0.43万人)

予想レンジ:92円00銭-94円50銭

《FA》