豪ドル週間見通し:伸び悩みか、豪準備銀行は政策金利据え置きの可能性

■強含み、米債務上限法案可決を好感して豪ドル買い強まる

今週の豪ドル・円は強含み。米国の債務上限関連法案の下院採決に向けた難航懸念からリスク回避的な豪ドル売り・円買いが優勢になった。ただ、債務関連法案は上下両院で可決され、リスク回避的な豪ドル売り・円買いは縮小。6月2日発表の5月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回ったことでリスク選好的な豪ドル買い・円売りが強まり、豪ドル・円は92円台半ばまで上昇した。取引レンジ:90円26銭-92円56銭。

■伸び悩みか、豪準備銀行は政策金利据え置きの可能性

来週の豪ドル・円は伸び悩みか。豪準備銀行(中央銀行)の理事会では、政策金利の据え置きが予想されており、再び利上げを停止するとみられている。ただ、ロウ総裁の最近の議会証言で「インフレリスクはどちらかといえば上向き、用心が必要」と述べており、政策金利の据え置きが決まった場合、豪ドル売りが強まる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・6日:豪準備銀行が政策金利発表(3.85%に据え置き予想)
・6日:1-3月期経常収支(10-12月期:+141.14億豪ドル)
・7日:1-3月期国内総生産(GDP)(10-12月期:前年比+2.7%)
・8日:4月貿易収支(3月:+152.69億豪ドル)

予想レンジ:90円00銭-94円00銭

《FA》