豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行は利上げ停止の可能性

■上昇、金融システム不安緩和による円売り強まる

今週の豪ドル・円は上昇。米シリコンバレー銀行の買収合意などを受けて、金融システムをめぐる不安は緩和し、リスク回避ムードの後退により豪ドル買い・円売りが目立った。ただ、2月小売売上高や消費者物価指数の伸び鈍化で利上げ停止観測が高まり、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは週末前に一服した。取引レンジ:86円68銭-89円69銭。

■弱含みか、豪準備銀行は利上げ停止の可能性

来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の理事会では、政策金利の据え置きが予想されており、豪ドル売り・円買いに振れやすい。利上げ停止予想に反して0.25ポイント利上げの可能性もあるが、同時に利上げ打ち止めを宣言する可能性があり、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは大幅に後退していくとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・4日:豪準備銀行が政策金利発表(3.60%に据え置き予想)
・6日:2月貿易収支(1月:+116.88億豪ドル)
・6日:豪準備銀行・半期金融安定化報告

予想レンジ:86円00銭-90円00銭

《FA》